a_LiVE

百島愛の半生を基にしたお話です。

00.prologue

 ある日、部屋の荷物を片付けていると出てきたのは私が10歳の誕生日から25歳の途中まで書いていた日記だった。

 

手書きのもので大学ノートに1ページ以上を使っている日もあれば、一言二言で終わる日もあれば、しばらく書いていない日もあった。書いている文字も今と比べたら幼い文字だった。それでも頑張って漢字を使ったり、分からない漢字をカタカナにしたり、平仮名が多い時もある。自分の性格が昔から、こうだなって思った。

 

その日記の始まりは「アンネの日記を読んで、私も何か思ったことを書きたい」と書いてある。実に単純である。いや、それしかないくらいシンプルだった。アンネのようにたくさんの人に心を打つような言葉はないのにね。でも母との思い出、そして自分の半生を振り返るためにも私はその最初の1頁を開いて、その前の思い出と共に蘇らせた。